
東京に出てきたのは、ミュージシャンになりたかったからなんですよ。
KISSってバンドあったでしょ。
東京に来たら、KISSになれるかなーと思って。でも来て見たら、音楽業界って厳しくて(笑)。
KISSのコピーですね。
でも、KISSって最高のバンドだなって思ってたんだけど、実はかなりポップバンドですね。
そのコピーやっててもどうしようもないかなと思って。まーエンターテイメントですね。
いやそれはしてない。ま、何かが足りなかったんです(笑)。
簡単だからやったけどね。
でもねえ、ピストルズのコピーやってたってね、どーにもならないですよ!(笑)
まあ学校のハードル低いんで(笑)。
裸婦のデッサンとか、燃えるじゃない(笑)。
でも、当時も今もやってることは変わんないんだよね。
そもそも、実家は両親が飲み屋やってまして、バー「バッカス」っていう。
その二階で一人っ子の俺は育ってきたという環境があったんですよ。
一人で勝手に部屋で遊んでいるわけだから、なにやってもいいんですよ。
だから、俺が考えた怪人とか、ナメクジ怪人とか描いてて、塩には強いとか(笑)。
そんなことやってたんですよ。
まー今と同じなんです。
そういうことずっとやりたかったし、ショッカーになりたかったし。
小学校6年の卒業文集で、「ショッカーのデザイン部に入る」って書きましたね。
まーそれから36年たってやっと入れたわけですけど。
やっぱりね、怪獣じゃなくて、怪人なんですよ。
怪人にフェティッシュさを感じていて、怪獣ってのはちょっと、かわいいでしょ?
そこにはハマんなかったんですよ。
やっぱりね、仮面ライダーの怪人、その、黒いブーツを履いて、
つまりビスの打ってあるベルトをしてるところにフェティッシュの、セクシー美学を感じたんですよ。
怪獣じゃないんだよな。
怪人にグッときたんですよ。
そう。だから小学校1年か2年で仮面ライダーでしょ。
で、6年でKISSにシフトしたんですよ。
こいつらショッカーだと。かっこいいじゃねえかと。
ちょっとショッカーって、デザイン内容のなかに、ナチが入ってるんですよ。
ナチって、やってることは嫌いなんだけど、デザイン的には、すげーかっこいいんですよ。
それはねやっぱり、俺はヘビメタは嫌いなんですけど、KISSは好きなんですよ。
KISSは、その辺のさじ加減がわかっていると思ってたんですよ。
だからいつか怪人のデザインの仕事がきたときには、KISSの温度が入った怪人をやろうと。
『仮面ライダーカブト』で、アンデットやってくださいって依頼が来たときには、長年にらどんが、
あ、にらどんって俺のことなんですけどね(笑)、
にらどんが描き続けてきた、黒い革とビスを使ったネオショッカーを作ってやろうと思いましたね。
就職は一度もしたことないですね。
友達がいろんな会社に入ってて、仕事ふってくれるんですよ。
サンスター文具に入ったやつなんかがね。
二年くらいやったかなサンスター。
スティーブン・スピルバーグの「グレムリン」のグッズ、缶ペンケースとか、カレンダーとか、そういうのやるんだけど描かねえか?とか、
誘ってくれるんですよ。
金なかったからねえ、やりましたよ。22から24歳くらいまでそういうかんじでこなしてた。
吉祥寺の飲み屋でバイトしながら。
そんなころ、町の本屋で「ハイパーウェポン」ていうモデルグラフィック社から出ていた本を見て、
むちゃくちゃオリジナルなモデルを作って載せてるんですけど、こんなのかっこいいのないなあと思った。
そんなこと思ってたら高円寺で、その作者に出会ったんですよ。
「ハイパーウェポン」で作品が載ってて、最後の方に、私が作りました、って風に作者の顔写真が載ってるんですよ。
それ覚えてて。その人が小林誠だった。
町で見かけて「小林誠さんですよね」って声かけて、僕はイラストレーターなんですけど、「ハイパーウェポン」に載ってたの最高すね、と。
名刺を渡して、それから一年後に彼のサイン会があるっいうのを知って、行ったんですよ。
覚えてますかってきいたら、覚えてるよ君、って。
家近くだから遊びに来る?って。言ってくれたんですよ。
それで遊びに行って、アシスタントになった。
そこでモデルを覚えて、ホビージャパンの仕事がやれるようになって、なんかゲームの仕事とかが来るようになった。
それが25から27歳くらいかな。
ある時期ね、仕事も来るしね、自分でもやらなきゃわからないなあと思ってたからやってました。
ま、一番好きなのはですね、「不動明王伝」ていうの。
横スクロールなんですけど、あと、「ドラキュラ城」ですね。
横スクロールが好きなんですよ! 右行ったり左行ったりね。
3Dになってからゲームから離れたんですよ。
限られた世界のなかでどうにかするってのがいいんですよ。
28から38歳まではゲームの仕事がたくさんあったんで、金はあったんですよ。
なんだったかな、スチュワート・ゴードンていう、ホラーの監督だったんだよね、俺も好きな監督だったんで、突然来たんだよな。韮沢に、バイオメガノイドっていうのを作らせたいって話で。でも、話、合わなかったんだよね、俺はもうそんな古いSFは嫌ですよって気分だったから。結局空山基のセクシーロボットに決まっちゃって、すげーダセーの(笑)。なんだよこんなダセーの、って感じ。空山も友達だから直接言ったけどね、こんなだせーの出して恥ずかしくないの?って。まー仕事だからやるんだろうけどね。いまだにこんな銀色のイメージでさ、なーにやってんだと(笑)。そんなノリ。こんなのでいいんだったら、くだらねえ映画なんだろうと。そんな、手ごたえを感じるようなことじゃなかったですね。ほんと、ダセーんですよ!(笑)
来たなと、やっと来たなと、そんな感じですね。
俺の尊敬する篠原保さんと、石森プロの飯田さんと、3人でやれというのが話しの最初だったんだけど、俺は3人でやるのなんか嫌だと。
俺は一人でやりたかった。
アンデッドは韮沢の妄想でドバっとやるんだと。
そう押したら結局やってくださいという感じに収まりましたね。
それまでもデビルマンのフィギュアも作ってたからね。
いろいろやってたから稼いでると思われてたなあ。
嫉まれたりしたけどね、金なんかなかったですよ。
仮面ライダーはね、毎週だから1カ月に4体いるから、どんどん作る。
ひとキャラいくらっていう、とっ払いだから、最初は貯金があるんですよ。
でも終わったときには貯金なんかないですよ。
ゼロ円ですよ!印税がないから終わってから金使いきったらもう終わりなんですよ!
そうなんですよ。 やっと生きてるんですよ!(笑)
ここは大きい文字でね、級数上げて書いておいてね。
俺はリアルタイムではないんだよね。
前の親父たちのヒーローなんですけど、警視庁第8課に所属しているとか、タバコでパワーを整えるとか、独特な感じがあるよね。
今、アイアンマンていうヒーローが映像化されてるけど、これってアイアンマンだなと。
でもエイトマンの方が先なんですよ。それはありだなと思って。
モーベルよりも前に、ジャパニーズアイアンマンがいるんだぜっていう気持ちもあるし、いいなあと思うよ。
やっぱ警視庁に所属してるっていうとこかな。
それだけでSFでしょ。
税金でできてんのかお前は(笑)。
ってとこまで表現できたら面白いよね。
別に気違い博士が作ったわけでもなく、機関によって、というのがね。
敵も魅力的にしたいよね。敵ってね、ヒーローに似てたりするとすごくいいんだよなあ。
エイトマンにもそういうキャラの敵がいるんですよ。
キカイダーにおけるハカイダーみたいなね。
これはね、力が入りますよ。
あとね、今ね、タバコがタブー視されてるからさ、タバコをね、おれは前面に押し出して行きたいんですよ。
タバコはダメーって言うでしょ。
そんなのね、いまどきだからエイトマンもタバコやめちゃったかと、思われたくないね。
そこらへんはね、パンク的にツッパリたいですよ。
路上で吸ったら3千円とかね、なに言ってんだと(笑)。
耳の裏からタバコ出すとかね、かわいいじゃないですか。
そいうのやりたいんですよ。
もうね、変なモラルとか、もう嫌だから。
昔はタバコってのはヒーローのアイテムだったんだよ。
「平四郎危機一髪」ていう、宝田明のとか、ピンチに追い込まれているのに、「最後にタバコ吸わしてくれねえか」って貰ったタバコを敵にピッとやって形勢逆転するわけなんですよ。
そんな魅力アイテムだったのを、今はなんだよ。
タバコ吸ってから問題だとか・・・いちいちうるさいよ・・ファックオフ!(笑)
そうしたいですね。投じたいです! とにかく、ファックオフ!ですよ(笑)。
どうせ人間、死亡率100パーセントなんですから!(笑)。
好きなことやらないと。正義感だけでストレスためて生きてても・・・明日死ぬかもしれないじゃないですか!毎日楽しくやらないと。
・・・・まあ、家賃も払えない男に、そんなこと言う資格はないんですけど(笑)。